稲わらの準備

神社内建物のしめ縄を年1度変更するのが例大祭前日に行われます。
その準備として8月に稲の青田刈りを総代全員で行います。

このページでは、しめ縄を作るための手順を紹介します。

朝8時に集合し、氏子のさん宅の「稲刈り」、その後乎豆神社境内に運搬し通称「はかま取り」を行います。

例大祭準備

刈り取られた稲

例大祭準備

はかま取り前(作業前)と後(完成品)

例大祭準備

総代さんの作業風景(猛暑の中での作業)

例大祭準備

外側の汚れた部分などを取る
(刈り取られた稲は、完成品は半分以下に)

例大祭準備

取られたは「はかま」の山
(8人で8時30分~12時頃までかかる作業)
1本1本手作業で、1万本を超すのでは?

例大祭準備

完成した稲わらを乾燥させる
社務所廊下にコンテナの上に置かれた稲わら
(雨戸を閉め日光を避ける)
乾燥方法にノウハウが必要となる

乾燥方法のノウハウとは?

①日光に当たると、稲が黄色に変色(茶色?)するため、直射日光に当たらない場所で乾燥。(しめ縄は青くなくてはならない)

②稲に残っている水分で「カビ」が発生し黒くならないように、風通しが良い場所で乾燥。

③ 乾燥状態のムラをなくすため、数日おきに稲をひっくり返す。(裏返す事で乾燥ムラ、カビ防止。乾燥すると2/3くらいの太さに)

④この工程が完了して、9月下旬にしめ縄作りが始まります。(毎年総代が引き継ぐ作業のひとつです)

注連縄(シメナワ)作り

夏の始めに青田刈りし数か月乾燥させた稲藁を使い、しめ縄作成の先生指導のもと、例大祭時に変更するしめ縄を作成する作業を、宮司、総代さんと神社内で必要な数種類のしめ縄を作成する作業をします。

注連縄(シメナワ)作り

乾燥が完了した稲藁

注連縄(シメナワ)作り

①テーブル上に治具を準備

注連縄(シメナワ)作り

②治具の切れ目にインシュロックをセット

注連縄(シメナワ)作り

③治具内に藁をセット

注連縄(シメナワ)作り

④藁をインシュロックで縛る

注連縄(シメナワ)作り

⑤藁を左巻きでよじる、②~⑤の作業で3本の縄を作る、3本の内1本だけ50cm程度長く作る

注連縄(シメナワ)作り

⑥同じ長さの縄を2本合わせねじる

注連縄(シメナワ)作り

⑦インシュロックを切りはみ出ている藁をはさみで切る

注連縄(シメナワ)作り

⑧2本ねじり合わせた藁の上にもう1本合わせはみ出し藁を切る

注連縄(シメナワ)作り

⑨完成したし本殿の注連縄

注連縄(シメナワ)作り

⑩その他場所に使われる完成注連縄

注連縄(シメナワ)作り

⑪その他場所に使われる完成注連縄

こうして数種類の注連縄(シメナワ)が作成され、例大祭の時に前年度注連縄と変更され、新たに1年間祀られます。